ダイナミックな仕事を支える繊細で繊密な業が光る。豊かな知識や経験が要求される頭脳集団。


鉄骨を作るはじめの作業は、建物の設計者が画いた設計図から鉄骨部分の材料費や加工費などの費用を算出すること。たくさんの材料や工程を積算し、お客様と契約を交わします。また同時に製作に関わる原材料や部品を発注します。

次に、工事全般のことが画かれている建築設計図をもとに、鉄骨を製作するための図面である施工図を作成していきます。設計図が、「こう造ってもらいたい」に対して、「こう造ります」を表わしたより具体的な図面が施工図なのです。さまざまな申請や承認を受けるために製作要領書を作成。書類や図面の種類は非常に多様で膨大になります。

施工図は、さまざまな関係者と綿密な打ち合わせを重ねながら、鉄骨製作用のCAD(コンピュータ)で作図していきます。工場の設備、工数、技術や熟練度などを考慮に入れ、品質や安全性を追求した作図を行います。コンピュータはあくまで作図を補助するためのもの。だから鉄骨製作者のさまざまなノウハウが要求されます。

その後、実際に工場で製作するための現寸(1/1)の縮尺で図面を描く現寸作業を行います。こういった綿密な準備を経て、これから建築物の中枢である鉄骨を製作していきます。こういった緻密な作業が、大きくダイナミックな鉄骨製作をサポートしているのです。

図面以外にも見積書、製作要領書、 工程表など多岐に渡る資料を作成する。




巨大なプロッタにて、現寸の型紙 を出力する。