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鉄人の条件 私たちには、流儀がある。 ひたすら、正直であれ。 ![]() まず、正直であること。 技術を磨く前に、自分自身に正しい誇りを持って欲しいと思います。 有限会社加納工業所 代表取締役 加納 昭一 ●昭和35年 15歳で中学校を卒業、職業訓練所へ ●昭和37年 17歳で片山鉄工所に入社、夜間は定時制学校 ●昭和42年 博陽工業へ ●昭和49年 30歳で独立、加納工業所を設立し、現在に至る 正直であること。 原点はここにあると思う。 何より仕事を行う上で大切なことは「正直であること」。 私は、そう思います。 失敗をしないように仕事をすることは大事なこと。 けれども、失敗は必ず起こるのです。 失敗したことを先延ばしにしたり、時には隠したりといったことを人間はするでしょう。 でも、そんな失敗をした時、その時にすぐ正直に謝ること。 そういった、実は基本的なことが、もっとも大切なことだと思います。 「失敗学」と言うのがあって、起こってしまった失敗に対し、責任追及のみに終始せず、 物理的・個人的な「直接原因」と 背景的・組織的な「根幹原因」を究明する 学問のことなんですが、失敗して、たくさんのことを反省し学んでいくと、 さまざまな知恵やアイデアが集まり、 問題の早期解決や、今後の良い仕事流れに繋がるんですね。 「失敗」は、 「信頼」に変えることができる。 そういった初出場経験をバネに、今では、溶接を始めて18年目になります。 この会社で鉄骨加工業務を行う中で、数々の失敗がありました。 ほんの一例なのですが、 ある現場先で、組み上がった建物の天井が明らかに低いことがあったんですね。 現場は、もう大慌てで、一体どうなっているんだって。 工場から出荷した製品が間違っていて、そのまま現場に納めてしまったのです。 私は、すぐに動きました。 現場総力で、たった一日で足りない分のパーツを製作し、 建物にて、それらを持ち上げ、差し込みました。 ギリギリの時間での作業。もう、冷や冷やものでした。 自分たちが起こした完全な失敗。 申し訳ない気持ちで、いっぱいでした。 お客様の信頼感を完全に失ったのではないかと思いました。 けれども、現場やお客様は、 翌日には、修復できる「私たちの技術力」に驚いていただき、 「感動した」とのお言葉もいただきました。 この例は、うまくいったから良かったのですが、失敗から学ぶことは多いのです。 失敗は、決していけません。 けれども、「失敗」が起きたときに、いかに動くか。 その動き方次第で、「失敗」は「信頼」に変えることができる、と私は信じています。 加納の「鉄人の条件」とは? ★失敗を恐れないこと 嘘をついたら、その嘘を突き通すために、また嘘をつかなければなりません。 ところが、突き通せる嘘は、ないんです(笑)。 初めは小さな事柄の嘘でも、最後にはトンでもないことになってしまう。 これが、仕事になると経済的、組織的、信用問題などを超えて、関わった人間が全員疲弊してしまいます。これじゃ、良い仕事なんてできない。 だったら、はじめから謝った方がいい。 謝ったら、ただひたすらに挽回を図る。頑張る。手を動かす。 これしか、私はないのだと思います。 。 すぐに、行動しよう。 そして、正直に生きよう。
●向上する「心」。 やりがい、わかちあい。 協同組合熊本県鉄構工業会 |