鉄人の条件
私たちには、流儀がある。

向上する、「心」。
早く、安全な溶接は、当たり前、
私は、溶接のプロフェッショナルとして、溶接面の美しさにこだわっています。


博陽工業株式会社
工務部工務課溶接班 父母達也

●平成3年
博陽工業株式会社 組立班
●平成6年
溶接班へ異動 過去4回、熊本県溶接技術競技大会炭酸ガス半自動溶接の部で優勝


苦かった、初めての競技大会出場
現在までに、4度ほど、熊本県溶接技術競技大会で優勝したことがあります。
(父母は、自慢するどころか、むしろ淡々と事実を語った。)
この大会は、溶接技術の向上を目的に、3部門(団体の部、個人・被覆アーク溶接の部、個人・炭酸ガス溶接の部)で溶接技術を競うものなんですが、県内でも、凄腕溶接技能者が集います。
会場の雰囲気は、異様なくらい、ものすごいものなんです。

私の最初の競技大会出場は、実は、病欠で出場できない職場の同僚の代わりだったんです。
大会開催のたった3日前に出場が決定しました。
そりゃあ、びっくりしました。
なにせ、私は、溶接を始めてまだ1年だったんです。
現場の緊張感と同調するように、私の緊張も最大に。
そこで、いったいどんな「溶接」をしたか、頭が真っ白だったので、今となっては、全く憶えていません。

結果成績は20数名の出場者の中で、11位。
初めての出場で、経験も少なかったので、上々の評価もあったのですが、自分はまったく納得できなかった。
悔しさもありましたが、それよりも、自分の技術が足りない事を痛烈に思い知らされました。


誰よりも美しい溶接を目指して
そういった初出場経験をバネに、今では、溶接を始めて18年目になります。
もうあれから、溶接一筋です。
すべての仕事に、全力で取り込んでいます。

どうやったら、合理的で、かつ強度が高い溶接をするか。
現在は、ロボット溶接も相当精度が上がってきましたが、
人間の技術には、どんなに高額なロボットでも、やはりかないません。
機械が追いつけないほど、人間の研ぎ澄まされた感覚や技能は、すごいものなのです。
一度、私が溶接した「面」を見ていただきたいです。
きっと、誰もが惚れ惚れすると思います(笑)。

早く、安全な溶接は、当たり前、
私は、溶接のプロフェッショナルとして、
溶接面の美しさに、とことんこだわっているのです。




父母の「鉄人の条件」とは?

★仕事に楽しさを見つけられること
もっと早く、安全に、きれいに鉄骨製作ができないか、もっと上手くなりたいという欲求やモチベーションが高まってくる

★現状に満足せず、上を目指すこと
その欲求こそが現場で大切になる。 経験則や勘を磨く大切な要素となる。


よく、「どうやったら、私のように上手く溶接ができるのか」と聞かれますが、 冒頭の通り、私は、最初から上手く溶接ができたわけではない、 壁にぶつかっては、どうやったら上手く溶接できるるのかを考え、 自分より上手な仲間の技を見て、習う。 それの繰り返しです。単純なことだと、私は思います。 「常にすごい技術を求めていた」からこそ、学び、技術が身に付き、 今、この溶接の仕事ができているんだと思います。


もっと「○○○○」になりたい。
その欲求が、自分自身を向上させる。


●向上する「心」。

●忍耐力と努力。

●ひたすら、正直であれ。


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やりがい、わかちあい。
協同組合熊本県鉄構工業会